ホップ

●英名:Hop
●和名:西洋からはなそう、ホップス
●学名:Humulus lipulus L.または
 Humulus americanus Nuttall
●科名:クワ科の多年生つる草
●原産地:ヨーロッパ
●主産地:ドイツ、フランス、イギリス、北アメリカ、チェコスロバキア

 原産はヨーロッパ南部から西アジアで、クワ科の多年草である。雄雌異株で、葉はブドウの葉に似ており、つる性の茎で右回りに巻きながら10mくらいまで生長する。
 スパイスとして利用されているのは、雌花が成熟したもの(鱗苞)である。
 ホップは、ビール造りには欠かすことができない。日本では近縁種である「からはなそう」が本州、北海道に自生しているが、香味感は異なり、ビール造りには適さない。  和名「西洋からはなそう」であるホップは、日本には明治時代に渡来し、以来、日本においても本格的なビール醸造が始まった。現在では、日本においては北海道、山形、岩手、長野、福島、山梨などで栽培されている。

ホップの香味と利用法

■雌花が成熟しはじめたら摘みとって乾燥させる。松かさ状の毬花の中には、黄色粒状のホップ腺がある。
■ホップ腺には、結晶性苦味成分や、芳香成分を含む。これらの香味が、ビールやパンの発酵に活かされている。
■ホップ腺はそのままではクセがあるため、若葉や鱗苞をゆがいて苦みをとり、サラダにしてもよい。ヨーロッパでは、若くてやわらかい側芽をゆでるかもしくは蒸して食べる。

ホップの薬効

■鎮静効果、利尿作用、消化促進に効果があるとされている。この他にも、糖尿病改善、血圧改善、動脈硬化抑制、美肌効果など、様々な薬理効果が報告されている。

ホップの栽培

■栽培は、一般的には株分け法かさし木法で、3〜4月に行う。ホップは雌雄異株のため、種苗としては雌株を入手する。
■夏場の暑い時期は、できるだけ涼しくした方がよい。水はけがよく、日当たりがよい場所を好む。
■つる性のため、栽培にはつるが巻きつくための支柱が必要である。草丈が約6〜7m伸びるため、ワイヤーを螺旋(らせん)状にして誘導するとよい。
■7〜8月に開花する。雌株は、受精するとブラシ状から松かさ状の毬花になる。毬花が成熟したら収穫して乾燥させる。収穫時期が遅くなると、毬花の品質が低下するので注意が必要である。